おススメのビジネス本でサラリーマンからビジネスマンへ

「仮説思考」まずはストーリーから考えよう【書評・要約・感想】

 

 

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ダメリーマンの皆さん、考えて仕事してますか?上司からとにかく全てのデータ出せって言われてますか?ええ、言われてますw

そのデータ出しで異常な時間とられてます。そのデータ出しで異常な満足感・達成感を得てしまっていますwめちゃくちゃ疲弊するし、成長に繋がらないと強く悩んでいます。とにかく全部のデータ出せって考えは「網羅思考」といいます。自分もそうですが、上司がとにかくデータを欲しがる人でして。ある程度の業務であれば当然やるべきでしょうが、ビッグデータとかのレベルになってくるとこの考えだと業務が破たんしていきます。どのようにして上司のマインドを変えればいいのか悩みました。

 

今回は「網羅思考」から上司(と自分)を脱却させるために読んだ本をご紹介します。

正直、難しくてまだ全てを飲み込めていませんが、冒頭の考え方だけでもためになりそうです!!

 仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法(東洋経済新報社: 内田和成)

内容紹介 (amazonより)

仮説から始めれば作業量は激減する!
BCGコンサルタント
3倍速で仕事を進められる秘訣は本書にある!!情報が多ければ多いほど、よい意思決定ができる。このように信じているビジネスパーソンは多い。そうであるがゆえに、できるだけ多くの情報を集め、それらを分析してから、経営課題の本質を見極め、解決策を出そうとする。
 実際に起こることは何か? 情報収集しているうちに時間切れになったり、あるいは、ほかのどうでもよいデータはあるが、最も重要なデータがないことに土壇場で気づき、苦し紛れで「エイヤーッ」と意思決定せざるをえないことになる。
 徹底的に調べてから、答えを出すという仕事のやり方には無理がある。では、どうすればよいのか? 仮説思考を身につければよい。仮説とは、十分な情報がない段階、あるいは、分析が済んでいない段階でもつ、「仮の答え」「仮の結論」である。常に仮の答えをもちなながら、全体像を見据える習慣を仮説思考と呼ぶ。
 「仕事が速く、優れた成果をもたらすコンサルタントはみな、仮説をもって仕事をしている」と著者は言う。著者である内田和成氏は20年以上にわたって戦略コンサルティングの仕事に携わり、2000年6月から2004年12月までボストンコンサルティンググループの日本代表を務めたほどの人物。20年間のコンサルティング経験の中で培ってきた「仮説思考」の要諦を解説したのが本書。BCGコンサルタントならではの問題発見・解決の発想法が満載である。 

仮説思考が必要な理由とは?

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迅速な意思決定のためには、いまある選択肢をいかに絞り込むかという視点で情報収集すべきなのだ。意思決定に使える時間には限りがあり、完璧な答えが出るまで意思決定を先送りしたくても、相手は待ってくれない。となると、いかに限られた情報をもとに最適な意思決定をするかがカギとなる。

上司に言いたい!網羅思考は言い訳のための思考法

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要するに網羅思考とは、すべてを理解しないと前に進めない人たちがとりがちなやり方だ。現実にはすべてを究め尽くすことが困難であるとすれば、ここまでやったのだからこれ以上はわからなくても仕方がない、時間切れだから仕方がないと、自分のために言い訳を探し求める人たちの思考方法といえるかもしれない。

まずはストーリーから考えよう!

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具体的には、まずストーリー構成を考える。たとえば、「現状分析をするとこういう分析結果が得られるだろう。その中でもこの問題の真の原因はこれで、その結果としていくつかの戦略が考えられるが、最も効果的なのはこの戦略だ」ということを、十分な分析や証拠のない段階でつくり上げる。つまり、問題に対する解決策や戦略まで踏み込んで、全体のストーリーをつくってしまう。そうすると、ごく一部の証拠はそろっているけれども、大半は証拠がない状態になり、そこから証拠集めを開始することになる。その場合には、自分がつくったストーリー、つまり仮説を検証するために必要な証拠だけを集めればいいので、無駄な分析や情報収集の必要がなくなり、非常に効率が良くなる。したがって、仮説思考で最初から自分なりにある程度まで踏み込んだストーリーを組み立て、それが正しいかどうか調べ、間違いに気が付いたらただちに軌道修正し、改めて他のストーリーを考える。この方法が最も効率的だ。

 たぶん非常に基本的なこと

今更ですが、おそらく普通のビジネスマンは無意識レベルで「仮説思考」を実行できているのでは?なんとなく感覚でやっていることを明文化して改めて構造的に理解できる書籍です。

仮説思考が思考のフレームワークで使いこなせるようになると仮説の質が上がると思います。つまり、仮説の正解率が上がります。すると、業務の質が上がります。業務時間が短くなります。これは是非とも血肉にしたい思考法です。

 

多量の業務で疲弊しているブラックワーカーの皆さん、あなたにおススメの1冊です!